上の写真の向かって右側が健常な葉で左側がハダニの害にあった葉です。
一見、葉が病気に罹ったかのように見えます。
また、葉がホコリっぽくなった感じにもなります。
7月の梅雨明けから10月までの高温乾燥の時期に主に発生します。
被害にあった葉を拡大してみますと緑色の部分が抜け落ち
クリーム色のような小さな斑点がたくさん見えます。(ハダニの食害痕)
さらに裏側を見ますと、小さい茶色い卵のようなものと極細のクモの糸のようなものが見えます。
この極細の糸がありましたら間違いなくハダニの証です。
(ハダニは昆虫ではなくクモの仲間です)
このハダニを放置しますと葉の光合成が阻害され極度に樹勢が衰えてしまいますのでご注意ください。
【予防法】
ハダニは目に見えないくらいの小さな生き物で上述のように高温乾燥の環境を好みます。
よって水やり時に葉水をされますと発生頻度がかなり違ってきます。
*葉水とは人間で言うところのシャワー浴のようなものです。
水道水を散水ノズルにて葉の裏側を中心にされるとよろしいです。
【被害にあったときの対処法】
被害が軽度の場合は月桃500倍希釈液+AZグリーン(ニーム液)250倍希釈液を1週間間隔で3回噴霧。
もしくは市販のマシン油を規定の使用方法にて噴霧。
被害が重度の場合は全ての葉を除去し枝を水道水できれいに洗い流したあと
上記の天然由来成分もしくは化学薬品を同じ回数噴霧します。
もしくは、日ごろ飲んでいるインスタントコーヒーを少し濃いめに作り
しっかりと冷ました後にスプレーする方法(カフェイン中毒死)もあります。
*噴霧する薬はダニの卵には効きませんので4~5日間隔で最低3回は噴霧されてください。
*噴霧する範囲はバラだけではなくその周辺も念入りに行いましょう。